新聞は第一級の歴史資料であるが、それを利用するための索引は、月あるいは年単位であり、数十年を俯瞰できるものはこれまで日本の新聞界にはなかった。また、近年、外国人研究者による日本研究が盛んになってきたが、これらも多くは日本の新聞を研究のとっかかりとする場合が多い。しかし、マイクロフィルムを見ながら適切なテーマを探すというのは至難のわざで、これらが日本研究の進展をさまたげてきた。「戦後50年 朝日新聞見出しデータベース」は、これらの懸案を解決すべく、5年間の歳月を費やし完成した新聞インデックスである。現在はまだ、記事所在情報を示すだけだが、記事紙面イメージとリンクさせれば戦後の新聞ライブラリーも簡単に構築できるであろう。